関東で子育てしやすい街ランキングTOP10——子育て支援が手厚い自治体はどこ?データで73市区町村を比較
- 関東1都6県の全市区町村を「子育てスコア」で比較したランキングを紹介
- 都心の大都市だけでなく、郊外の小規模自治体が上位に多くランクイン
- 上位の街がなぜ評価されているのか、実際の子育て環境や支援制度を解説
子育て世帯が住む街を選ぶとき、「保育園に入れるのか」「子育て支援は手厚いか」は最も気になるポイントではないでしょうか。
すみかスコアでは、厚生労働省や文部科学省の統計データをもとに「子育てスコア」を算出しています。本記事では、関東1都6県の市区町村を子育てスコアで比較し、上位にランクインした街の魅力を詳しく紹介します。
各市区町村のスコアや詳細な指標データは、すみかスコアの市区町村ページで確認できます。
1位 五霞町(茨城県)——小さな町だからこその手厚さ
関東の子育てランキング1位は、茨城県猿島郡五霞町です。「聞いたことがない」という方もいるかもしれませんが、利根川と江戸川に挟まれた人口約8,000人の小さな町で、圏央道の五霞ICが開通してからは都心へのアクセスも改善されています。
五霞町が高評価を得ている最大の理由は、人口規模に対する保育施設の充実度です。町内には認定こども園や保育園が複数あり、待機児童はゼロ。小規模だからこそ、一人ひとりの子どもに目が行き届く環境が整っています。
町では「子育て世代包括支援センター」を役場内に設置し、妊娠期から就学前まで切れ目のない支援体制を構築。地域子育て支援拠点も複数箇所で運営されており、児童館や学童クラブも含めた放課後の居場所も確保されています。
人口の少ない町で子育てすることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、小中学校が近く通学の負担が少ない点、地域コミュニティのつながりが強い点は、大都市にはない大きなメリットです。
2位 和光市(埼玉県)——「わこう版ネウボラ」の先進的な支援体制
2位の和光市は、東武東上線・東京メトロ有楽町線・副都心線が乗り入れる和光市駅を中心とした、東京に隣接する利便性の高い街です。
和光市の子育て支援で特筆すべきは、フィンランドの子育て支援制度「ネウボラ」をモデルにした「わこう版ネウボラ」の取り組みです。市内に複数の「子育て世代包括支援センター」を設置し、助産師・社会福祉士・保育士などの専門スタッフが、妊娠届の提出時から子育て期まで一貫してサポートします。
支援センターは単なる相談窓口ではなく、親子が自由に過ごせるひろばを併設。地域の先輩ママとの交流や、リトミック・ヨガなどの講座も利用者の声から生まれており、転入者が多い和光市ならではの「孤立させない」支援が特徴的です。
医療費助成も手厚く、中学校卒業までの子どもを対象とした制度が整備されています。都心へのアクセスと子育て環境の両立を求める共働き世帯にとって、有力な選択肢と言えるでしょう。
3位 浦安市(千葉県)——財政力を活かした多角的な子育て支援
浦安市は東京ディズニーリゾートで知られる街ですが、子育て環境の面でも全国トップクラスの評価を受けています。日経DUALの「共働き子育てしやすい街ランキング」で全国グランプリを獲得した実績もあります。
その背景にあるのが、全国トップレベルの財政力です。豊かな税収を子育て支援に投資し、待機児童ゼロを達成。学童保育は全国でも珍しい19時半までの長時間対応を実施しており、共働き世帯にとって大きな安心材料になっています。
特徴的な制度として、理由を問わない一時預かり事業があります。通院や兄弟の学校行事だけでなく、保護者のリフレッシュ目的でも利用可能。宿泊型・日帰り型の産後ケア制度も整備されており、出産直後のサポートも手厚いです。
また、計画的に整備された新浦安エリアは歩道が広く、公園も豊富。17の小学校と9の中学校が市内に点在しており、どの地域に住んでも通学距離が短いのも子育て世帯には嬉しいポイントです。
4〜10位にランクインした街の傾向
4位以降には、清瀬市(東京都)、野木町(栃木県)、川崎市中原区(神奈川県)、板倉町(群馬県)などがランクインしています。
ランキング全体を通して見える特徴は、大きく2つあります。
1つ目は、郊外の小規模自治体の健闘です。野木町、板倉町、千代田町(群馬県)、東庄町(千葉県)など、人口数千〜数万人規模の町が複数ランクインしています。これらの自治体は、保育施設の人口あたり充足率が高く、待機児童の心配がほとんどありません。「保育園に入れない」というストレスがないこと自体が、子育て環境としての大きなアドバンテージです。
2つ目は、都市部でもピンポイントで高評価の街があることです。川崎市中原区は武蔵小杉を中心に再開発が進み、子育て世帯の流入に合わせて保育施設の整備が急速に進んだエリアです。清瀬市は東京都でありながら自然が豊かで、比較的ゆったりとした住環境が特徴です。
子育てしやすい街を選ぶときに見るべきポイント
ランキングの結果から、子育てしやすい街を選ぶ際に意識したいポイントを整理します。
まず「保育施設の充足度」。施設の絶対数ではなく、人口あたりの施設数と待機児童の状況を確認しましょう。大都市でも待機児童ゼロを達成している自治体はありますし、逆に人気エリアでは入園競争が激しい場合もあります。
次に「支援制度の内容」。医療費助成の対象年齢、一時預かりの利用しやすさ、産後ケアの充実度など、自治体ごとに大きな差があります。和光市のネウボラや浦安市の一時預かりのように、独自の取り組みを持つ自治体は注目に値します。
そして「通学環境」。小中学校までの距離や通学路の安全性は、毎日のことだからこそ軽視できません。計画的に整備された新興住宅地やコンパクトな町では、この点が優れている傾向があります。
まとめ
関東で子育てしやすい街は、必ずしも東京23区や大都市とは限りません。五霞町や野木町のように、小規模だからこそ行き届いた支援が受けられる自治体が上位に並んでいます。一方で、浦安市や和光市のように、財政力や先進的な制度で充実した支援を実現している都市部の街もあります。
大切なのは、自分の家族の暮らし方に合った街を見つけること。すみかスコアでは、子育てだけでなく住みやすさ・防災・安全・経済力を含めた5軸で各市区町村を評価しています。気になる街があれば、ぜひ市区町村ページで詳細を確認してみてください。比較ツールを使えば、候補の街を並べて検討することもできます。
全国規模で子育て支援を比較したい方は、【2026年版】子育て支援が手厚い自治体ランキングもあわせてご覧ください。