富士吉田市
この街に向いている人
富士吉田市の暮らしを詳しく知る
「毎日、窓から富士山が見える暮らし」——そんな生活が現実のものになるのが、山梨県富士吉田市です。
富士山の北麓、標高約750メートルに市街地が広がる高原都市。人口約4万6千人のこの街は、古くから富士山信仰の拠点として栄え、織物の名産地としても知られてきました。近年は移住先として全国的に注目を集め、手厚い移住支援制度と豊かな自然環境が評価されています。
しかし実際に住むとなると、交通の便は?冬の寒さは?買い物は困らない?——この記事では、暮らしの視点から富士吉田市のリアルを掘り下げます。
交通アクセス——東京まで2時間以内、二拠点生活も視野に
富士吉田市には富士急行線の駅が5つあり、中心となるのが「富士山駅」です。富士急行線の大月駅でJR中央線に乗り換えれば、新宿方面へアクセスできます。特急利用で新宿まで約2時間弱。
高速バスも充実しており、新宿まで約2時間。大阪、名古屋、福岡方面への直通バスも運行されています。車の場合は中央高速道路で新宿まで約1時間半。富士吉田ICや忍野スマートICなど複数のインターチェンジが市内にあり、御殿場プレミアム・アウトレットまでは約30分です。
電車・バス・車のいずれでも東京へ2時間以内でアクセスできるため、二拠点生活やリモートワーク拠点としての利用も増えています。富士山駅直結のコワーキングスペースもあり、テレワーク環境は整っています。
ただし、富士急行線の運行本数はそれほど多くなく、市内は坂が多いため自転車での移動は大変。日常生活では車がほぼ必須と考えてよいでしょう。市内循環バス「タウンスニーカー」が1回100円で利用できるのは助かるポイントです。
移住支援——全国屈指の充実度
富士吉田市の移住支援制度は、全国でもトップクラスの充実度です。「定住促進奨励金制度」として8種類の奨励金が用意されています。
新築住宅を取得した場合は最大100万円(子どもがいる世帯はさらに10万円加算)、中古住宅の取得にも補助があります。新婚世帯には20万円のすまい支援奨励金、中古物件の家賃支援もあります。
特に注目すべきは、遠距離通勤支援奨励金(月1万円・最長2年)とテレワーク支援奨励金(月1万円)。富士吉田市に住みながら都心で働く方の経済的負担を軽減する制度で、二拠点生活を後押ししています。
市外への通学にも補助があり、鉄道利用通学者支援補助金として定期券代の1/2(上限月額1万円)が支給されます。子どもの進学先が市外になった場合の負担増を抑える仕組みです。
東京圏からの移住者には最大100万円以上の移住支援金もあり、空き家バンクの活用と合わせて、住まい確保のハードルを大きく下げています。
自然環境と水——天然水が蛇口から出る暮らし
富士吉田市に住む人が口を揃えて言うのが「水がおいしい」ということ。富士山の雪解け水が長い年月をかけて地下を通り、天然のフィルターを経て湧き出る水は、大手飲料メーカーが天然水工場を構えるほどの品質です。
住民の言葉を借りれば「真夏でも蛇口から冷たくておいしい水が出る」環境。水のおいしさは料理や飲み物の味にも直結するため、日々の暮らしの質を底上げしてくれます。
標高750メートルの高原都市なので、夏は涼しく過ごしやすい一方、冬の寒さは覚悟が必要です。積雪もあり、道路の凍結でスリップの危険があるため、冬はスタッドレスタイヤが必須。住民からも「冬の寒さが一番の欠点」という声が聞かれますが、「それがなければ美しい富士山の景色も半減」と前向きに捉える方も多いです。
どこを歩いても、どこを走っていても富士山が見える——この環境は何年住んでも飽きないと語る住民が多く、日常の中に壮大な自然がある暮らしは、この街ならではの贅沢です。
子育て環境——待機児童ゼロと手厚い支援
富士吉田市は保育園・放課後児童クラブともに待機児童ゼロを達成しており、共働き世帯にとって安心の環境です。高校生世代への支援金など、国に先駆けた取り組みにも積極的です。
市内には総合病院があり、医療体制も充実。子どもの急な体調不良にも対応できる安心感があります。
子どもの遊び場としては、富士山麓の広々とした公園が点在。河口湖や山中湖周辺にも家族で楽しめるスポットが豊富です。そして何より、市内にある富士急ハイランドは入場料が無料。気になるアトラクションだけ楽しむという使い方ができるのは、地元住民ならではの特権です。
移住体験施設「FUJIHIMURO NERUTOCO」では、本格的な移住前に街での暮らしを体験することも可能。ワークスペースも備えており、テレワークのトライアルにも使えます。
食と文化——吉田うどんとハタオリマチ
富士吉田市のソウルフードといえば「吉田うどん」。極太で非常にコシが強く、初めての人はその硬さに驚くほどですが、おいしい水で打たれたうどんはシンプルながら深い味わい。市内に約50の専門店があり、結婚披露宴でも振る舞われるほど地域に根付いた食文化です。
もうひとつの文化的支柱が織物です。富士吉田市は平安時代から織物の名産地として栄え、「ハタオリマチ」の愛称で知られています。近年は各工場がオリジナルブランドを立ち上げ、毎年10月に「ハタオリマチフェスティバル」が開催されるなど、伝統を現代に繋ぐ活動が盛んです。
富士山信仰の歴史も深く、北口本宮冨士浅間神社は格式ある古社。御師文化の面影が残る街並みや、レトロな下吉田の商店街は近年再注目を集め、若い移住者がカフェやギャラリーを開くケースも増えています。
新倉山浅間公園から見る、五重塔と富士山の風景は世界的にも有名な絶景スポット。住んでいるからこそ、季節や時間帯で変わる富士山の表情を日々楽しめます。
富士吉田市はこんな人におすすめ
リモートワークで東京の仕事を続けながら、自然の中で暮らしたい方。 テレワーク支援奨励金や遠距離通勤支援があり、二拠点生活のサポート体制が整っています。
富士山のそばで子育てしたい方。 待機児童ゼロ、手厚い支援制度、広々とした公園、富士急ハイランドの入場無料と、子育て環境は充実しています。
水と食にこだわりたい方。 天然水レベルの水道水、吉田うどん、新鮮な高原野菜と、食の豊かさはこの街の大きな魅力です。
一方で、冬の厳しい寒さと積雪は覚悟が必要です。カラオケや映画館などの娯楽施設は少なく、坂が多いため車なしの生活は現実的ではありません。都会的な便利さよりも、自然と共にある暮らしを楽しめる方に向いています。
まとめ
富士吉田市は、日本一の富士山を毎日眺めながら暮らせる、全国でも唯一無二の環境を持つ街です。天然水レベルの水道水、全国屈指の移住支援制度、待機児童ゼロの子育て環境、吉田うどんと織物の豊かな文化——暮らしの魅力は数え切れません。
冬の寒さと引き換えに、四季折々の富士山の絶景と、標高750メートルの澄んだ空気の中での暮らしが手に入ります。
すみかスコアでは、富士吉田市の住みやすさ・防災・安全・経済力・子育ての5軸評価を公開しています。山梨県内の他の市区町村との比較や、詳細な指標データもご覧いただけます。
小学校: 8校 / 中学校: 5校 (全国平均 小9校・中5校 / 中部平均 小9校・中5校)
土地平均取引価格: データなし (全国平均 約21万円 / 中部平均 約16万円)
指標の内訳
各スコアは全国1,900市区町村との相対評価です。人口規模を考慮した人口比データで比較しています。